梯 久美子さんと読み解く激戦地硫黄島の指揮官栗林忠道中将
【散るぞ悲しき 梯 久美子著 硫黄島総指揮官 栗林忠道 新潮社】を読んだ。栗林中将に就いての、よくできた評伝であり感服した。戦記文学として深く記念したい。
作品を読むということは、作者とともに伴奏、或いは、伴走してゆくことであり、よい作品ほどその傾向は、猶更に強い。とまれ、女性が書いた戦記としては卓抜の感がある。
梯さんの評伝観、要するに、評伝にも文学性が宿り、そこに小説性も胚胎することに賛意をおぼえたのだ。また、評伝と年譜は異なるが、年譜を無視して評伝は成り立たないのは当然のことわりである。
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