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2009年7月10日 (金)

薬剤師もチーム医療を担う大切な構成要員である

  【毒と薬の世界史 ソクラテス・錬金術・ドーピング 船山信次著 中公新書】を読んだ。この手の本は、既に多くの類書が出版されているが、大概が興味深くおもしろい。

 著者は薬剤師である。薬剤師が上梓する書籍の多くは、医師に比肩する存在者たるべくドンキホーテ的情熱を絶えず読者に訴えかけてくる。薬剤師は薬剤師。医師とその社会的地位を争っても栓のなきことであり、なおかつ、薬剤師が医師よりも薬のことを知っているのは薬学部を卒業しているのだから当たり前の理路である。

 医師がメディカルの第一進者であるとすれば、薬剤師は、どう頑張っても、コ・メディカルの一翼者であるという力動関係は変わらない。どんな藪医者でも医師は医師。優秀な薬剤師が切歯扼腕しても権限において薬剤師のそれは限定的であることは法の定めなので仕方がない。

 医師との比較のなかで薬剤師が独自のナラティブを紡ぐのは、もう、止めたほうがよい。なによりチーム医療が謳われている昨今、薬剤師も協働ということを学んで欲しいと常々、思うのである。薬剤師は薬剤師で、それは優秀であり、重要な仕事であることは所与の事実として誰もが充分に認知している。医師・薬剤師・ナースなど、どれが欠格してもチーム医療は成立しない。上掲した本を読んでそんなことを感じた。

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